現場の華! 鳶の種類について

鳶と聞くと、さまざまな姿を思い浮かべるかもしれません。
足場を歩いていたり、クレーンを操っていたり、はたまた鉄骨を取付けていたり。広く日常で目にする職業だと思います。
その鳶にも種類があることはご存知でしょうか。

今回は建物の基礎的な部分を支える鳶から、専門性のある鳶まで、幅広くご紹介したいと思います。
将来的に鳶職に就きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

■鳶職は全部で6種類
鳶職は大別すると6つほどに分類されますが、まず関わる建物が住宅などの小規模で地域的なものか、高層ビルなどの大規模なものなのかで二分されます。小規模なものは「町場鳶」、大規模なものは「野丁場鳶」と呼ばれ、「野丁場鳶」はそこからさらに5つに分かれます。
なお、鳶職には多くの資格があり、特定の作業には取得が必須のものも。どの資格が必要なのかも、確認してみてください。

・町場鳶
一般的な戸建て木造住宅の建設に関わる鳶です。
令和2年の国土交通省の調査によると、新築木造住宅の着工戸数は総戸数の57.5%あり、今後も必要とされる鳶といえるでしょう。なお、鉄骨を用いる場合は町場鳶からはやや外れます。
足場を組むほかに、家の柱や梁をかけます。
関係する資格:とび技能士

・足場鳶
建設現場に足場を組む鳶です。
足場はどの建設現場でも不可欠なものですが、とくにゼネコン現場で工事を行います。
足場の出来によっては、その後の工事の効率、建物そのもののクオリティが左右されるといわれています。そのため、重要な立ち位置にある鳶といってもいいでしょう。
関係する資格:足場の組立て等作業主任者

・鉄骨鳶
鉄筋・鉄骨を用いた建築工事に携わる鳶です。
高層ビルやマンションなど、骨組みとなる鉄筋・鉄骨を組立てていきます。単に組立てるといっても作業が多いため、高層部で作業を行う取付け班、鉄骨などをワイヤーにかけてクレーンで上げてもらう下まわり班とに分かれます。
高所で作業するため、危険性が高いといわれる鳶です。
関係する資格:玉掛け技能資格・建築物等の鉄骨組立等作業主任者

・橋梁鳶
橋の建設に携わる鳶です。
川や海、谷間を結ぶ橋以外に、高速道路やダムなどで活躍します。
通常、建物は下から上へと建てていきますが、橋の場合は横へ横へと建設されます。そのため仕事内容が多く、専門性が求められる鳶です。
関係する資格:鋼橋梁架設等作業主任者・コンクリート橋架設等作業主任者

・重量鳶
大型機械や設備などの運搬、設置、解体などの作業を行う鳶です。
慎重で精密な作業を必要とされており、こちらも専門性が求められます。土木現場で橋梁の主桁架設を行うこともあり、重宝される反面、技術面で求められるものが多く、全国的に人手不足といわれています。
関係する資格:とび技能士

・送電鳶
こちらは電気工事士を兼ねた鳶です。送電線架線工とも呼ばれています。
発電所などから鉄塔に伸びる送電線の架線、点検、保守作業が主な仕事です。
電気工事士の資格が必要なのでハードルが高く、重量鳶と同じく人手不足が続いているといわれています。
関係する資格:電気工事士

■まとめ
資格と合わせてご紹介しましたが、鳶全般に通用するのが「とび技能士」という資格です。こちらは国家資格なので、1級を取得すれば一人前を名乗れます。
とはいえ、資格取得には経験年数も加味されるため、どの鳶を目指すにしても多くの現場で働いてみるのがいいでしょう。
若松建設では鳶職人を募集しています。
ご興味がございましたら、ぜひお問い合わせください。

【代表直通】090-7113-8008
【営業時間】8:00~17:00
【メール】こちらのフォームよりどうぞ(24時間受付)≫


一覧ページに戻る